日本国内で昨年相次いだ自然災害を踏まえ、日本政府観光局(JNTO)は、外国人旅行者に対する非常時の情報提供体制を強化している。非常時に集中する災害・交通情報などの問い合わせに対応するため、JNTOコールセンターに自動音声案内機能を、ウェブサイトやアプリなどにチャットボット(自動応答プログラム)機能を整備し、3月29日に運用を始めた。
JNTOコールセンター「Japan Visitor Hotline」は24時間、365日態勢で、英語、中国語、韓国語、日本語に対応しているが、災害発生時などには問い合わせ電話の集中が予想され、英、中、韓、日の4言語の自動音声案内機能を整備。チャットボット機能は英、中、韓の3言語で整備した。
また、JNTOの訪日外国人旅行者向けのアプリ「Japan Official Travel APP」と観光庁監修の災害情報提供アプリ「Safety tips」の機能を統合し、災害時に役立つ情報、避難場所の取得機能を付加するなど、災害時の案内機能を強化した。
この他にも、JNTOのグローバルサイトやツイッター災害情報アカウントなどに加え、JNTO海外事務所、国内の千カ所以上の認定外国人観光案内所のネットワークを活用して情報提供を充実させていく予定。